[プレビュー]Amazon Connect Contact Lensの「生成AIを利用した問い合わせ内容の要約」を試してみた
こんにちは、洲崎です。
AWS re:Invent 2023で発表されたAmazon Connect Contact Lensの「生成AIを利用した問い合わせ内容の要約」のプレビュー申請を去年の11月末にしていました。
(申請していたことを忘れかけていた頃)今月初旬に「プレビュー申請が承認されました」というメールがきてましたので、早速試してみました。
この機能は一言で言うと、「Amazon Connectで会話した内容に対して、生成AI(Bedrock)を活用して自動で要約してくれる」機能です。
(前回速報として書いた記事はこちらです)
プレビュー申請はこちらから行うことができます。
2024/2/7現在、利用するには事前にプレビュー申請を行い、承認される必要があります。
バージニア北部およびオレゴンリージョンで利用できます。対応言語は英語のみです。
やってみる
コンタクトフロー
以下の形でテスト用のコンタクトフローを作成しました。
特筆すべき点として、問い合わせ内容の要約を利用する際、コンタクト属性を設定する必要があります。
コンタクト属性の設定
ブロックで、以下のように設定します。
- 以下に属性を設定
- 最新のコンタクト
- 名前空間
- ユーザー定義済み
- キー
- connect:post-contact-summary-public-preview
- 値
- true
セキュリティプロファイル
通話の要約内容を確認するユーザーに対して、以下の権限を付与します。
- 分析と最適化
- Contact Lens コンタクト後の概要
- 録音した会話(編集済み) または 録音した会話(編集なし)
これで設定完了です。
テスト
英語のみ対応しているため、「ハンバーガーとコーヒーのスモールサイズをお持ち帰りでください」といった内容を英語で話してみました。(初級英会話レベルですが動作確認のためご容赦ください...)
Customer:Hello. Agent:Hello. Customer:I will have this one on this one, uh 1 hamburger and coffee, please. Agent:What sizes do you have? Customer:Smail. Agent:For here, or to go? Customer:to go. Agent:Thank you very much.
早速、「コンタクトの検索」から該当の通話を確認してみます。体感1分ほど待ちました。
すると、要約 AIにより生成
といった箇所が増えているのと、会話した内容が自動で要約されている確認がとれました!
要約された文章
The customer ordered a hamburger and coffee. The agent asked for the size of coffee and the customer confirmed a small size. The order was for a small coffee and hamburger to go.
Google翻訳
顧客はハンバーガーとコーヒーを注文しました。エージェントはコーヒーのサイズを尋ね、顧客は小さいサイズを確認しました。注文は小さなコーヒーとハンバーガーの持ち帰りでした。
連絡先(コンタクト)の詳細をみても、概要のところに同じく要約された文章が記載されていました。
最後に
Amazon Connect Contact Lensの「生成AIを利用した問い合わせ内容の要約」について、プレビュー申請が通ったので早速試してみました。
コンタクト属性とセキュリティプロファイルのわずか2ステップで、通話内容の自動要約ができました。
あとは日本語対応を待つのみですね。
ではまた!コンサルティング部の洲崎でした。